由加神社について

和気由加神社の御由緒について
解説させていただきます

御由緒

当神社の創立は奈良時代と考えられています。保存している平安時代天永3年(西暦1112年)の棟札(まなふだ)には、遠き昔、和気氏が新田郷の総鎮守として西久保方の方の上に八幡宮を建立したことが記されています。爾来、和気氏(郡司)藤原氏(地頭)明石、浦上、宇喜多氏等有力者の崇敬が篤く、特に、播磨、備前、美作の守護であった赤松氏の崇敬が篤かったとされています。

南北朝時代、赤松則祐が足利尊氏に従い、九州で戦った時、宇佐八幡宮に参籠し戦勝祈願を行ったところ軍利を得たので神助に報いるため建武四年(1338年)当神社を新しく造営し、現在の位置に遷宮しました。

明治5年郷社に列せられ、由加神社と改称しました。

明治42年各地区のお社を合祀し現在に至ります。

鎮座地

岡山県和気郡和気町大田原438

社殿の裏山からは、和気町中心地が見渡せます。

氏子(うじこ)

和気町の中心部を中心に約1100戸

御祭神

由加大神、八幡大神、素戔鳴大神、他二十余柱

御神徳

五穀成就、商売繁盛、安産、交通安全、その他

当神社は祈祷神社として昔より秘伝が伝わり、安産閉死除、方災除、夜泣止、家相方位、命名、その他特別祈祷の参拝者が各地より参拝されます。

御宝物

神功皇后御鎧及び御陣草履、赤松則祐奉納御鎧、赤松政則奉納御鎧

鎧は岡山県立博物館の依頼により、現在は同博物館に収められています。
国立博物館にも日本を代表する鎧として、紹介されることがあります。

※上記画像はクリックで拡大できます。

所蔵する御宝物(鎧、兜など)は、奉納用ではなく、実際に戦で使われた本物の品々が、各時代の大名により納められています。

実戦で使われる鎧は非常に高価で、あまり奉納はせず、代々その家に家宝として受け継がれるものですが、由加神社にはこういった大変貴重な品々が納められています。
古来より、由加神社のご利益が認められていた証でもあります。

祭典・催し

四季折々の自然の中で行われるお祭りや催しなど、見どころがいっぱいです。


お札「霊符」

由加神社の安産・方位除・井戸祓い等のお札(霊符)は、平安時代より千数百年間伝承されてきた方法で、ひとつひとつお造りしています。